「遺品整理は自分でできるはず」と思ったことはありませんか?
私も知人の家の遺品整理を手伝った際、2週間という短期間で大量の不用品や思い出の品に囲まれ、精神的にも肉体的にも限界を感じました。
この記事では、
・実際の現場で直面した過酷な状況や
・分別・処分の判断、効率的に整理を進める方法
を詳しく紹介します。
読み終える頃には、家族を守りながら安全に遺品整理を進めるイメージが持てるはずです。
遺品整理を自分でやろうと思った理由

家族や知人が自分で遺品整理を行うメリットは、単に費用を抑えられるだけではありません。故人の思いを尊重し、家族間のトラブルを未然に防ぎ、安全に整理を進めることができます。
実際に私が手伝った遺品整理の具体的な状況を紹介します。
知人の遺品整理を手伝った過酷な現場
初日は気持ちも張っていましたが、時間が経つにつれて精神的に追い込まれ、分別してもゴミの山は減らず、「一人でやっていたら無理だった」と実感しました。
- 家の状況
- 築30年以上、2階建て戸建て
- 1階:台所・リビング・和室・風呂・トイレ
- 2階:寝室3部屋
- 全室に布団・洋服・食器・日本人形・子どもの作品などが残存
- 危険・衛生面
- 床抜け箇所あり
- 死後5年以上経過した部屋は強いカビ臭
- マスク・手袋必須
- ゴミの山と作業環境
- 大量の不用品が出るも置き場所がなく休憩も困難
- 駐車・近隣
- 駐車スペースが少なく、長期間作業で近隣から苦情の可能性
精神的に追い込まれた理由

遺品整理は、物理的な作業だけでなく判断の連続が精神的負担になります。ここでは、迷いやすい判断や心が折れそうになった経験を紹介します。
判断に迷う「捨てられない物」
- 子どもの作品・写真:思い出はあるが汚れや破損で保管やデータ化が難しい
- 日本人形や着物:夜間や一人作業では怖く、捨て方も判断に迷う
- 昔のお金・価値のわからない物:廃棄してよいか分からず、調べる時間も余裕もない
思い出の品を前に、捨てるべきか残すべきか迷うのは自然です。しかし迷い続けると作業が進まず、精神的疲労も増します。
肉体的負担も大きい
- 2階の搬出・階段の上り下りが続く
- 布団・衣類・食器の重さで腰・膝に負担
- 休憩スペースもなく長時間作業
遺品整理は体力勝負でもあります。精神的に追い込まれると体調にも影響し、知人は体重が減り食欲も落ちていました。
作業を効率化するポイント

無理せず安全に整理を進めるには、作業の切り分けと優先順位を明確にすることが重要です。
判断基準と作業の切り分け
- 業者に頼むべき物:大量のゴミ、危険物、重い家具
- 家族で判断できる物:衣類、日用品、写真や小物
- 思い出品:家族で話し合いながら選別
すべて自分でやろうとすると心と体が壊れます。判断基準を明確にして家族と分担することが重要です。
1日の作業計画と休憩の確保
- 1日30分〜数時間で作業を区切る
- 休憩スペースを確保
- 水分補給とマスク・手袋の着用
計画的に作業することで精神的・肉体的負担を減らし、判断ミスも防げます。
整理後に得られた気づきと安心感

整理を終えた後の安心感は、家族と共有する価値があります。
家族の会話が増え、負担が軽減
- 分別や思い出品の選別を一緒に行うことで会話が増える
- 家族間の理解が深まりトラブル防止につながる
後悔のない選別で精神的な安
- 故人の思いを尊重して選別
- 無理に残さず、必要な物だけ整理
- 遺族が後から困らない状況を作れる
まとめ|無理せず安全に遺品整理を進めるために
- 遺品整理は家族の安全と精神的負担を考えながら進める
- すべて自分でやる必要はない
- 判断基準を明確にし、危険や量が多い物は業者に依頼
- 作業を小分けにし、休憩を確保
- 家族で話し合いながら選別すると後悔が少ない
遺品整理は心と体を消耗する作業です。無理せず、必要に応じてプロを頼ることで、家族を守る安全な整理が可能です。


コメント